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古本屋日誌

2020-08-05 16:06:00

阪急六甲近くの神戸学生青年センターで今月末まで古本市をやっている。

留学生に奨学金を出すために全国から本を寄付してもらって毎年3月から2ヶ月間古本市を開催しているが、今年はコロナの影響でいろいろ問題が生じて会期が八月末まで伸びている。

本の整理や棚出しはボランティアにお願いしていて交通費500円まで支給で来てもらっているようだが、コロナ禍真っ盛りの「緊急事態宣言」の頃はさすがに来てもらうわけにもいかないし、お客さんの足も途絶えた。

京阪神各地の古本まつりも中止に追い込まれたが、ここは「営利目的ではない」とのことで中止にはならず「緊急事態宣言」中も営業していた。兵庫は小規模な古本屋にも自粛要請をしていて営業を取りやめざるをえなかった店も多かったから、ありがたい存在だった。

この古本市は極めて整然と本がジャンル別に整理されているのが特色だ。通常の古本市なら文庫本と単行本の区別くらいしかやらずあとは適当にある本を無造作に並べておくものだが、ここは単行本でも最近の小説、古い日本の作品、海外の作品、歴史、教育、経済、詩集、全集本、郷土史、マンガ、建築、洋書、韓国、朝鮮本、辞書、児童書などと整理しておいてある。
文庫も小説は作者別の五十音順に並べてあり、小説以外は大きなテーブルにぶちまけるような並べてある。

驚くべきはその分類がほとんど間違ってない。

坪内祐三の文春文庫「1972」は小説の棚にはなく大きなテーブルにあったし、金子光晴の中公文庫も大テーブルだ。

誰が指導して並べさせているのか知らないけど、古本屋としても十分通用するレベルであることは間違いない。

その上で、客からすると文庫を小説とそれ以外に分類したり、単行本を細かくジャンル別に仕分けるのはどうでもいいことだ。そもそも探しやすさを追求するならネットで本を買うわけだ。

それをわざわざ金も時間も使って六甲くんだりまで、出向いている段階ですでに行動に合理性はない。

暇つぶしに本でもみてみようかという姿勢なわけだから、むしろごちゃまぜでチャンポン風な配列の方が楽しいと思える。

古本市で客が「あの〜キリスト教の本はどこら辺ですか❓」とか「あのー鬼滅の刃の17巻はありますか❓」とか「この棚にある本は検索できますか❓」とか店主に聞いてくる人が確かにいますな。

言いたいことはよく分かりますよね。

大量の本の中からお目当のを探すのなどめんどくさい、何とかならんのか‼️というリクエストです。でもまあ人生は長いんですから、そんなに急いでも仕方ないのではなかろうか。暇つぶしの楽しみを提供する貴重な幸せ遺産が古本市ですよね。

 

 




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