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古本屋日誌

2020-07-29 20:02:00

岩波文庫はだいぶ前はもちろんカバーなどつけずにセロファン紙をかけて販売していた。

岩波新書もカバーはなくなんか裸本みたいな体裁だった。

こういう昔の文庫や新書はなかなか売れていかない。どうしても新しいものカバー付きの方が人気があってまあそりゃそうだろう。

だからカバーのない古い本はお客さんが持ってきても買い取らないかやむなく引き取っても処分してしまうことが多い。

そのため大阪、京都、神戸の巨大なエリアで考えてみてもその手の品揃えが豊富な古本屋はちょっと記憶にない。

実際には岩波新書の赤版では「支那思想と日本」や「人体と結核」「チベット」青版では「大工道具の歴史」「にっぽん部落」黄版でも「近代民主主義とその展望」「個人主義の運命」など価値のある本がいくらもあるが、めんどくさいので取り置いて販売するようにはなってない。

でも大学の正面にあるような、文系の学生にテキストを売るような古本屋なら「基本書の需要がある」として扱っている可能性はある。

またどういうルートで本を仕入れているのか定かではないがとにかく本を読んでほとんどただで仕入れることができる古本屋もこういう一昔前の本を扱っている可能性がある。

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