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古本屋日誌
2020-07-15 16:29:00
今月の「サライ」は付録として帆布のポシェットが付いていて、青い紐を調整することで肩からかけて自転車やバイクに乗ることもできる。
新聞でこの雑誌の広告を見て井上章一がお勧めの10冊を書いてるのを見つけて、そこだけ立ち読みしたいと思って、天下茶屋の田村書店に出向いた。
ところがこれはよくあることなんだが雑誌の中にポシェットが挟み込まれる形で販売していて、太いゴムバンドが雑誌に十文字にかかっていて読むことができない。
まあそれでも表紙に載っている白い帆布のポシェットは魅力的に見えたので買いました。
さて井上章一は「イタリア人が見た日本の家と街の不思議」と題された新書と坂口安吾の「日本文化私観」(講談社文芸文庫)などを挙げていた。
これは井上章一がようゆうてることなんだがイタリアの街並みは屋根の色とか、建物の形などが揃うように規制がかかっていて、上空から見ると非常に統一感があってきれいだが、日本のはてんでバラバラで見苦しい。イタリアは昭和18年にローマが空襲されたら、途端に縮み上がって降伏したが日本は東京大空襲で首都が焼け野原になってもへっちゃらで戦争を続けた。
当時坂口安吾は「日本文化私観」で奈良や京都の文化財など焼けても構わない、法隆寺が焼け落ちても構わない、文化は形ではないんだなどと論じていた。
井上は坂口安吾は時流に媚びた発言をしている上に文化の重みを全く理解していないアホウだと非難するわけだ。
ただ坂口安吾はこの論考の最後で大衆には何もかも焼け落ちてそこから立ち上がるエネルギーのようなものはないから、落ちきることはできないと逃げを打ってるけど、たしかに井上の言うように時流に媚びている感はあるなあ。
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