Welcome
古本屋日誌
2020-06-22 16:00:00
山本博文が新潮新書から「関ヶ原の決算書」を出した。
本書の奥付裏には山本が「本書の校正をすべて終え、直後」亡くなったことが書いてある。また60くらいなのに残念だ。
山本によると大名の年収は10万石の場合年収は4億8千万くらいなんだそうだ。
かなりなものだがこの中から居城の維持費、直属部隊の槍やヨロイの装備費、さらに戦争時の兵糧米の費用、馬の飼葉代、運搬の諸費用などを捻出しなければならず、なかなか大変だった。
何せ兵隊は1日に5合の米を食べる計算になっているそうだから1000人の兵隊を1日動かすと米代だけで40万かかるというから、特に戦時には大変な負担になる。
山本は資料を博捜して賤ケ岳の合戦時、秀吉は合戦場近隣の村々にふれをだして、兵糧米を持参したら買い上げるようにして、迅速な進軍を実現したという。
合戦を支えた財政事情を明らかにした点で極めて独創的な研究だよなあ。
関ヶ原の合戦の真相に関しても東軍が7万くらいの軍勢を抱えていたのに対して、そもそも西軍は3万にも満たない劣勢だったこと、大津城を攻め落とした立花宗茂や小早川秀包ら1万5千の西軍精鋭が到着する前に合戦が終わってしまったことが書いてあって、徳川家康の機敏な動きに翻弄されたことがよくわかる。
iPhoneから送信