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古本屋日誌
浮世博史の「もう一つ上の日本史」の下巻は明治以降を扱っているのだが、白眉は大東亜戦争に関する部分だ。
百田尚樹の「日本国紀」をネタに真実を語る体裁で、自己の見解を表明するだけにとどまらない資料の博捜が最大の特色だ。
例の三月十日の東京大空襲に関して百田尚樹は当然「一般市民の大量殺戮を狙って行われたものだった。……その結果一夜にして老人、女性、子供などの非戦闘員が十万人以上殺された。これはハーグ陸戦条約に違反した明白な戦争犯罪行為だった」と書く。
浮世博史はその通りだと書いた上で興味深い資料を出してくる。
まず無差別爆撃を立案して実行したカーチス・ルメイに後に、航空自衛隊の育成に功ありとして勲一等旭日章を贈った件に関して、当時の総理、佐藤栄作は「今はアメリカと友好関係にあるから功は功として報いるのが当然」と発言した。それに対して昭和天皇は、通例勲一等旭日章は天皇自ら授けるものなんだが、ルメイには授けなかったとある。
またNHKが特番でルメイに「東京大空襲の戦争責任は❓」と問いただした話も書いてあってルメイはそれに対して授かった勲一等旭日章を取り出してきて見せたのだという。
さらに安倍晋三の見解についても2013年の5月の閣議決定「東京大空襲は当時の国際法に違反して行われたとは言い切れないが、国際法の根底にある基本思想の一たる人権思想に合致しないものであったと考える」も引用してあります。安倍晋三はこれに続けて東京大空襲は「歴史的な事象」であり、その判断は専門家に委ねられるべきものと考えるなどと発言しているそうです。
なるほどね〜よく調べたものだよなあ〜
まああれですね、確かにアメリカのやり方はナチスドイツのユダヤ人虐殺と何にも変わらない犯罪であることは間違いない。その上で戦後の我が国はそのアメリカにおんぶに抱っこで現在に至るまで恩恵を蒙っているわけだから、問題は百田尚樹の言うような単純なものではないよね。
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