Welcome
古本屋日誌
2020-04-24 00:34:00
大阪の郷土雑誌「大阪春秋」の最新号は四條畷特集だ。
四條畷の話は掘り下げ方も中途半端で物足りない出来だが、後半に作家の藤澤桓夫が長沖一の息子に戦前の左翼かぶれだった時代のことを赤裸々に語ったインタビューが載っていて、これは実に面白い。
民社党の春日一幸が共産党の宮本顕治を中傷しようとして戦前のいわゆるスパイ査問事件を国会でわざわざ取り上げて、宮本を人殺し呼ばわりしたことがあった。
警察のスパイを宮本が尋問して、結果的に死んでしまった事件のことだ。
藤澤はこういう。
「やっぱり警察の送り込んだスパイちゅうのは、殴り、あの、実際虐殺、あの処刑したかて、あの、まあそういうの、僕ら青年たちはな、むしろ正しいみたいな感じ持っとったからね。」
まあこれは当たり前の話で当時の共産党は非合法なんだから大日本帝国の法秩序になど従う義務などないわけですから、それを殺人だとかいうのはバカバカしい。
藤澤の小説は物足りないんだけど、何でもかんでも今の価値観で判断しようとする歴史主義みたいなものにはとらわれていないことがわかって少し安心した。
iPhoneから送信