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古本屋日誌
肺炎騒動で緊急事態宣言やらが出て、30坪以上の古本屋にも休業要請が出ている。
もっと小規模な店でも要請に応じて休業したら国と大阪府から支援金が受けられることになった。当初東京都だけが休業の支援金を払う、大阪は金がないから無理という話だったが、いくらなんでもということで金を出すことになり、国が半分、市町村が半分負担するということに落ち着いた。ただ市町村が無理な場合は国からの半分だけになるようだ。
大阪府では個人商店は50万まで、小規模事業者は100万までとなっていて、考えてみたらかなりの古本屋はこんなに儲からないからある意味「喜んで休業要請に答えよう思うわ」となる。
もともと古本屋は合理性を欠く商売だ。お客さんのところに伺って本を買い付けるのだが売れない本が圧倒的だ。ベストセラーやよくある文学書、ハウツー本、雑誌などで「もうあれなんよ、引越ししてまうから弱ったんのよ、人助けや思て引き取ってもらわれへんやろか」と頭を下げられたら持って帰らないわけにはいかない。
これらの本は国道沿いの古紙処分場に直行するのだが「まあお客さんも喜んではったから」とわけのわからない理屈で自分を納得させます。
古本屋はみなこだわりの本やそのジャンルがあって、状態のいい、初版で帯も付いていてという完全な本を手に入れたいと願っています。なかなか入手できないが、たまたまうまくいったらそれで満足して「この仕事しといてよかったわ〜〜」となってしまう。
でもそれまでに50軒以上のお客さんの家を訪まわり、車も4000キロくらい走り、20キロを越えるダンボールを抱えて何百回と階段の上り下りを繰り返している。
やってることに合理性がありませんね。だから古本屋の顔はみな一様にジャンキー風ですよね。素直なところ来なくて、変な理屈で自己を正当化しているので顔にまでヘンコぶりが出てしまってます。