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古本屋日誌
2020-04-06 10:36:00
NHKの「歴史探偵」でペリー来航を取り上げて、従来ペリーの軍事的圧力に一方的に屈して「不平等条約」を強いられたらとされていた史実の検討をする内容だ。
まあこれは遅きに失したようなもので、ずいぶん前に東大の渡辺浩が「近世日本と宋学」で論じたことでもあって渡辺は関税がかなり緩やかで社会に与えた衝撃もさほどでなく、社会も安定していたことを実証的に論じていた。
また近年では森田健司が「墨夷接応録」の復刻を出して幕閣のペリーとの応対は自らの主張を曲げることのない堂々としたもので、関税も低いものになったし、外人が出歩ける範囲も限定したし、何より「貿易は拒否する、ただ米国の船が日本近海に来た際に薪や食料、水を与えるにやぶさかではない」と表向きは通商を拒絶することに成功したことを明らかにした。
今回の番組はそのラインに乗ったもので老中の阿部正弘は江戸湾に十分な防御能力をもった台場を築かせたのみならず、船を出してペリーの船団に対抗する準備を長州に諮って整えていた。そのためいざとなればペリーの軍事的プレゼンスも跳ね除けられるとの自負のもとに自信をもって交渉に当たることができた。