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古本屋日誌

2020-04-05 11:23:00

ぴあがテレビアニメの第四弾を先日出して「じゃりん子チエ」のラインナップが見え始めた。

今回は西萩小学校の父兄運動会の話やその前にあった西萩地区な南海地区の運動会の話がある。

テツとよしえはこの地区対抗のリレーでともにアンカーを務めて出会ったことになっている。直線のところはテツもよしえと並んで疾走していたがカーブのところでテツは曲がりきれず大会のテントに突っ込んでしまいよしえに負ける。ここから2人の交際はスタートすることになる。

身体能力に優れ、ヤクザをも圧倒してしまうほどの喧嘩の強さによしえは惹かれたわけだろう。

まあこれはよくあることで、現在でも小学校低学年のある時期までは喧嘩が強いというのは人間的能力の高さを示す指標となっていて、そのため女にモテる。

しかしそれは一瞬であってそのあとは頭がいいとかスポーツが堪能だとか、イケメンだとか、モノマネがうまいだとか妥当なところに着地する。

ところが現在でも荒れた高校や進学に熱心でない地域には喧嘩をかっこいいとする習慣が残存する。

それにしても地域で対抗の運動会が行われるというのはいくら昭和といっても珍しい。荒畑寒村の「寒村自伝」には労働組合が団体交渉を控えて内部の結束を高めたいとの趣旨で運動会を主催する話がある。帝国陸軍でも新兵鍛錬や親睦のためにしばしば運動会を開催していた。

部落解放同盟もしかりで、「じゃりん子チエ」は部落解放同盟の闘争を部分的に切り取って作った物語に思える。解放運動は当時差別糾弾闘争や部落内での生活環境の改善を求めて行政との団体交渉をしばしばもっていて、ここで激しく衝突して警察が導入されて逮捕者が出ることもあった。また右翼との衝突や日本共産党とのつばぜりあいで逮捕されるケースもあった。

テツが美人のよしえを魅了したのは先に述べた身体能力の高さや喧嘩力もさることながら、解放運動での身体を張った官憲とのぶつかりがかっこよかったからだと理解したい。