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古本屋日誌

2020-03-13 00:28:00

「本の雑誌」の4月号が出た。坪内祐三の追悼特集で、あれこれ関係者が思い出を語っているのだが、一つ不思議なことはこれまで亡くなった1月13日のことや死因に関して言及がほぼないことだ。
心不全なんだそうだが、人間の死因は全て心不全と言えるわけだからこれでは何を言ったことにもならない。
今回は嫁の佐久間文子が「病院が嫌いで既往歴がないため、検死でも行政解剖でも診断がつかず、今は病理検査の結果がでるのを待っている。」と書いている。
さすれば、ぽっくり病みたいなものなのか。

また佐久間は「余程のことがない限り午後6時過ぎには仕事を終える人だったのであまり意識してこなかったのが悔やまれる。が、実際にはものすごい仕事量だった。」とも書いている。
つまりは仕事のやり過ぎによる過労死をうたがえる話だ。
目にした限りでも週刊誌の連載が「週刊文春」に「サンデー毎日」「ポスト」だし、月刊誌になると「文藝春秋」「月刊HANADA」「小説新潮」「本の雑誌」てな具合。
内容も多岐にわたっていて、「文春」は文庫の書評、「サンデー毎日」はテレビ時評、「ポスト」は美術評論、「文藝春秋」はコラム、「HANADA」は単行本の書評、「新潮」は小説、「本の雑誌」は日記だ。
なんで仕事をセーブしなかったのか❓とにかく頼まれたら全部引き受けるのか、それとも自営業者のさがで、干されることに怯えていたのか。
坪内が賞をもらったのは講談社エッセイ賞ぐらいかもしれない。もちろんこの賞は伝統があり受賞者も沢木耕太郎あり、高島俊男あり、内澤旬子てな感じで錚々たるメンバーだ。だがもっと有名になりたい‼️という野望があったのかなあ。坪内の守備範囲では大宅賞はちょっと無理だろうし、書評は芸としてはたいしたものなんだが、じゃあ10万部、50万部と伸びていくかというとそんなことはありえないわけで、ヒットもホームランも狙えない。

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