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古本屋日誌
2020-02-06 10:38:00
先月突然いなくなってしまった坪内祐三の本はコンスタントに注文が入ってくる。
毎月1日発売の「月刊HANADA」に「今月の一冊」と銘打たれた単行本の書評を坪内は連載していて、最新号つまり2月1日の号にもしっかり梅宮辰夫の「不良役者」の紹介が載っている。
梅宮辰夫も最近亡くなったし、「文藝春秋」の最新号でも橋本治が死んだことを取り上げて「戦争を乗り越えてきた世代は90に達するまで生きているのに、その後の世代が早く亡くなってしまう」と嘆いていた。
なんか皮肉な話でそういう本人があの世からのお迎えを即座に受けてしまうのだから、まるで「オリンピックみたいなバカなことしか起こらないこの世にいても仕方ないでしょう、こっちの世界で楽しもうよ〜〜」とのリクエストに応えたかのようだ。
坪内の本で1番お目にかかれないのは「別れる理由が気になって」だ。亡くなってからはもちろん生前も一度しか見たことがない。小島信夫の長編「別れる理由」を読み込んだ長編評論だ。
他にも「酒中日記」の正、続「慶応三年生まれ7人の旋毛曲り」「総理大臣になりたい」なども人気があってあまり目にしない。