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古本屋日誌

2020-01-30 12:34:00

半年に一度発売の「風雲児たち」の最新刊、33巻が出た。

今回は生麦事件後の世情を活写しているのだが、大藩の島津が攘夷を実行したということで風向きが変わり、まるで攘夷、天誅‼️斬奸が公認されたようになった。

逆に安政の大獄を指揮して攘夷派の志士を殺した井伊直弼は悪く言われ、必然的に桜田門外の変を讃える雰囲気が醸成されて彦根藩は桜田門で重傷を負った8名、軽傷の5名、無傷の5名を死刑にして保身を図った。

しかし幕閣は追及の手を緩めず10万石の減封を命じてきてこれへの怒りが後の鳥羽伏見の戦いでの裏切りにつながっていったのだという。

高知の武市半平太らは調子に乗って京都所司代の与力を襲撃して主だった4人を殺害して、粟田口の刑場にさらした。

まああれですね、大老を白昼襲撃して殺害するなど言語道断なわけなのに、その犯人が擁護されて、逆に命がけで阻止しようとした側が処罰されるというのも理解できませんな。

攘夷などできるわけないのは薩摩も長州もよくわかっているのに、あたかも可能であるかのように大衆をあおり、幕府は天皇の意思に反して攘夷をしようとはしないなどとデマをばらまいて権力を奪い取ろうとしているわけですな。