Welcome

古本屋日誌

2020-01-27 09:54:00

アルコールを分解する酵素には速効性のものと遅効性のものの2種類があってアセトアルデヒドを無害化するそうで、これをともに持っている人間は非常に酒が強い。しかしともに無い人もかなりいて、こういう人はそれこそ甘酒や粕汁の香りだけでも赤くなってしまうから、酒など飲んだら大変だ。

全く酒を受け付けない人が宴席に連なることもあって、ノンアルコールビールとか烏龍茶でごまかしているのだが、支払いはきっちり割り勘になっていたりして、よくそれで怒らないものだと感心する。

もちろん酒が入って気が大きくなってからんできたり、恥をかかせようとしゃかりきになったりする人もいることはいうまでもない。飲酒運転が論外であることはいうまでもない。

しかし問題なのは健康被害だろう。中島らもは神戸の居酒屋の階段から転落して死んでしまったし、坪内祐三も数時間の間にウィスキーを一本空けるなど、身体にいいわけがない。

坪内祐三の「酒中日記」を読んでいるとやれ携帯をどこかに忘れた、GPSが付いているので所在は新宿三丁目だとわかるがコールしても誰も出ない、しばらくしてチェックしてみたらまた移動していてコールしたがなしのつぶてだとか、何軒もはしごして最後はキャバクラに行ったが、記憶がない、翌朝財布の中に女の子の名刺が二枚入っていて「また来てね〜〜」てなコメントと携帯番号が入っているとかいう話がよく出てくる。

坪内が問題なのは携帯をなくしてしまうなどというとんでもないことをしでかしたのに、反省は「携帯が月曜日までに見つからなければ、仕方がない、新しくする」などというどうでもいいことに終始してしまう。

そうではなくて酒の飲み過ぎを反省しないといけないでしようよ。

記憶がなくなるほど飲んでしまうと、わけのわからない話もしていようし、故なくからんだりもしていよう。林真理子は坪内に「あなたアル中でしょう」と指摘したんだが、坪内は「俺が家でどんなに真剣に本を読んだり、原稿に臨んでいるか知らないだろう」と書いている。

まああれですね、坪内の言葉は林真理子に全く答えられていないよね。家で真剣に仕事をしようが、誰がどう見てもアル中でしょう。

坪内は精神的に弱かったのかもしれないが、そんなことより問題なのは酒飲みにひたすら甘いこの国の姿勢が問題なのではないか。

血中のアルコール濃度を測る機能を携帯に付けて、ある基準を上回っている人間には飲まさないようにするべきではないのかね。