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古本屋日誌
坪内祐三は「本の雑誌」に長らく日記を連載していたが、そこで中公文庫の「トウキョーレコード」を取り上げたことがあった。
この本は1941年に東京に滞在していたオーストラリアのジャーナリストが書いたものだがその中に日本海軍が昭和16年の段階で既に潜水艦を使う特攻を想定していた記述があると坪内は書いていた。
これはかなりセンセーショナルな話だと思うのだが世間ではほとんど話題にならなかったな。坪内は「こんなすごい本を誰も書評で取り上げないとは日本の論壇はどうなっているんだ」と最大級の表現で持ち上げていたけどね。
本の雑誌社から出ている「昼夜日記」は上の段に昼間の読書や古本屋巡りの話、下段に居酒屋やバーをへめぐる話が書いてある面白い本だが、56の誕生日の話があって「体調きわめて悪し。血をけっこう吐く」とあるのに、翌日には「夜手巻き寿司を食べながら梅酒を飲む」と書いてある。
まああれですね、数年前から調子悪かったんだなあ。ちゃんと検査するとか入院するとかしたらよかったものなのに、繰り言にはなるがもったいないなあ。
この本にはスポーツライターの玉木正之への激烈な批判もあって2011年7月の例の技量審査場所での白鵬と魁皇の取り組みを玉木が「誰が見ても白鵬が魁皇に手加減したと思える一番」と書いたことを坪内は「二人共に力の入ったまさに大相撲だった。」として「そんなこともわからないオマエこそまさに八百長野郎だ。」と書く。
まあよくわからない話だが、喧嘩っ早い坪内らしいエピソードだよなあ。
玉木正之は2008年のタイガースについて「今シーズンのように余裕があって安心して見ていられるシーズンはいいのだが、タイガースファンには不安がる人も多くいてもっと勝たないといけないなどという」と書いていた。
ご承知のとおり、全然安心できるシーズンではなく、優勝もできなかったよなあ。玉木はどちらかいうと野球が専門だと思うのだが、全くものを見る目がないよなあ。