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古本屋日誌
2020-01-12 10:30:00
ディスカヴァー携書から高野陽太郎の「日本人論の危険なあやまち」が出た。
高野は以前からステロタイプの日本人論に異を唱える信頼できる学者なんだが、この本では日本人が集団主義であるとか個が確立されていないだとか、恥の文化だとかいうような従来の日本人論を批判していて小気味好いが、それよりもアメリカへの批判があれこれ書いてあって面白い。
1980年代に半導体は日本メーカーが世界シェア5割というところまで行き、文字通り世界を席巻していたのだが1986年の日米半導体協定で日本の半導体市場の2割は外国製品に譲らなければならず、日本の営業マンは泣く泣くアメリカ製品を顧客に勧めなければならなくなった。またスーパーコンピューターにもアメリカは製品価格の何倍もの「反ダンピング税」を課して日本製品を排除した。
さらにパソコンの基本ソフトも国産の「トロン」を全国の学校に採用しようとしたらアメリカの通商代表部が「貿易障壁」などといちゃもんをつけてこれにおそれをなした日本政府は自主規制してトロンの採用をやめた。
などの話が詳細な書いてあって興味深い。