Welcome
古本屋日誌
2020-01-08 13:42:00
平成7年に初版が出た吉田守男の「京都に原爆を投下せよ」の1刷、帯付きが手に入りました。
ぜひご覧ください。角川書店の出版で、後の朝日文庫の白と青のおとなしい装丁と正反対の全体をイエローで包み、帯は漆黒という派手派手しいいでたちでこころおどります。そもそもタイトルからして朝日文庫は「なぜ日本の古都は空襲をまぬがれたのか」とかいうえらい抑えたものになっています。
さて中身ですが京都は原爆投下目標だったこと、ウォーナーが日本の文化財リストを作成して空襲しないように働きかけた話は伝説でしかなく、リストは枢軸国が奪い取っていった文化財の返還を促すためのものだったことが書いてあった。なんでも日本が進出した国から持ち帰った文化財は返却させるが、返却が不可能だった場合にはそれと同等の文化財を日本から持っていくことで埋め合わせをすることになっていて、文化財の価値をランク付けする必要があってそのためのリストなんだそうだ。
まああれですね、アメリカの行為は原爆もそうだが都市の絨毯爆撃など当時の国際法に照らしても明らかな戦争犯罪であり、その加害者どもに媚びへつらうとは見上げたものだよなあ。
私は50代半ばだが、私より一回り上の世代の人には遠慮会釈なくアメリカの批判をする人がいた。
例のニューヨークのビルの事件の際も「今まで散々爆撃やら原爆やらやってた連中がちょっとやられたぐらいでオタオタ騒いで見苦しいよなあ」てなことを言っていた。確かに言わんとしていることはよくわかる。