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古本屋日誌

2019-12-08 11:23:00

高島俊男の「お言葉ですが」は随分長らく週刊文春に連載されていたが、何かタブーに触れて連載打ち切りとなってしまい、その後連合出版から続編が出ている面白いことばエッセイだ。

単行本化する時に連載後読者から届いた情報を加え、さらに文春文庫に入る際にはその後の動きも加えて増補されている。

今回ようやく文庫版の10巻揃いを入手できました、ぜひお求めください。その4巻目「広辞苑の神話」には広辞苑の初版が昭和30年に刊行となった話があります。

だいぶ昔ですが、それでも広辞苑と同じ規模のかなり大型の国語辞典はいくらでもあった。「言林」が全国書房から、「新編国語辞典」が国民図書刊行会から、「辞海」が三省堂から出ていたという。また「広辞苑」そのものも博文館の「辞苑」の改訂版であった。

というわけで広辞苑だけが注目されたのは発行所の岩波書店が知の巨塔、大いなる権威として君臨していたからだという話です。

それはそうとこの本には芭蕉が金沢で詠んでのちに「奥の細道」に収められた「残暑しばし手ごとにりょうれうり茄子」の話も載っています。

「りょうれ」というのは名詞の「料理」を活用させて動詞の命令形にしたものです。「カレーでもりょうろうかな」とか「昨日もカレーりょうったやろ〜〜ええ加減にしときや」みたいな感じで使う。

まああれですな、天才には文法とか言葉の制約などという下世話なものはありません。

ただ「奥の細道」には「残暑しばし手ごとにむけようり茄子」と改作されて載っている。

弟子からなんか言われたのかなあ〜〜それとも句会の時は酒飲みすぎてやらかしてもうたわ〜〜〜〜なんだろうか。