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古本屋日誌
2019-11-17 11:16:00
文藝春秋から出た李栄菫らの「反日種族主義」には日本で働いた朝鮮人の炭鉱夫の給与水準の分析があり1940年の基準でソウルの男子紡績工の5.2倍、1944年の基準で日本の巡査の初任給の3.7倍、1944年の基準で日本の事務職男子の初任給の2.2倍などとなっている。
戦時中で日本はたくさんの兵士が出征し労働力不足に陥っていたし、そもそも炭鉱での作業は熟練と経験を要するもので、危険と隣り合わせでもあって当然然るべき対価が支払われていたということのようだ。
まああれですね、日本の植民地支配に関しては実態がどうだったのかがよく知られていません。それはそれとして中公新書の「英国紳士の植民地統治」によるとイギリスはインドを統治するための高等弁務官やその下部の官僚を全てオックスブリッジを出たバリバリのエリートで固めて、決して本国で食い詰めた輩を厄介払いで送り込むようなことはなく、慎重にことを進めたのだが、その結果はセポイの乱を惹起し植民地支配に大打撃を与えることになってしまった。
結局いかに慎重に、いかに気を遣って統治しようと植民地統治は割に合わないようです。
セポイの乱なんか考えたらとんでもない話ですよね。軍隊ではカースト制度にのっとり、「俺は銃の弾込めだけする」とか「俺は整備だけ」とかいう伝統を守っていたら何もできませんから、イギリスの官僚たちは差別をもたらすカースト制度を解体しようと目論んだわけですけど、結局「差別は大切‼️」との意見に負けてしまうわけですからね。