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古本屋日誌
2019-10-24 11:36:00
朝日文庫から永井義男の「本当はブラックな江戸時代」が出た。
江戸幻想批判は小谷野敦が以前から仕掛けていて説得力のある論考だが、永井のこの本も藤岡屋日記や様々な随筆集を元にリアルな徳川時代の姿を浮き彫りにしていて素晴らしい。
当時は氷も作れないし、冷蔵庫がないし、輸送手段も皆無に等しく魚はすぐに腐り刺身で食べることは稀でとにかく煮付けにしていたが、それでも腐りかけのものを食べることも多かった。
食生活も質素で朝はご飯と漬物、昼は豆腐の味噌汁とご飯、晩はひじきと揚げのたいたんとご飯と程度で特におかずは貧相でご飯をかきこんで空腹を満たしていたので脚気などにもなりやすかった。
衛生状態は極めて悪く裏長屋は井戸の近くにせんちばがあり、特に男の小用は垂れ流しだったために井戸の水も汚染されていた。
障害者に対しては露骨に嘲笑い、いたわりの気持ちはなく例の「東海道中膝栗毛」にも掛川宿で座頭二人をいたぶる話がある。
塩井川を1人の座頭がもう1人を肩車して渡ろうとするが、ちゃっかり弥次郎兵衛がおぶさって渡ってしまうのだ。最後に見破られて喜多八は川の真ん中で放り出されるのだが、読者も含めて座頭を嘲笑っていたことは間違いない。
こんな感じでした。
私の祖父の家は大阪の住吉にあって宮大工として一代で財をなして300坪はあろうかという豪邸があったが、もちろんせんちは汲み取りで男用の朝顔と女用男用の2つになっていた。ともにバキュームカーて回収されたのだが、永井のこの本では江戸では男用の朝顔のは垂れ流しで、女用男用のだけは、在所の百姓が汲み取りにやってきたとある。
そうなのか~~江戸では男用の方は垂れ流しなのか、なんでなんだろう。
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