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古本屋日誌

2019-10-18 11:09:00

先日NHKで「東京ブラックホール」というタイトルで1964年の東京の姿を残されたフィルムで再現する番組をやっていた。

西岸良平の「三丁目の夕日」やそれを映画化した山崎貴のノスタルジックな砂糖菓子のような作り物ではなくリアルな画像で好感が持てた。

オリンピックがらみの建設ラッシュで現場は1日16時間という長時間労働の嵐で、飯場に帰って寝るだけ、労働災害は頻発して危険極まりない。交通事故率は世界一で、街中は騒然として殺気立っている。せんちばはもちろん汲み取りで悪臭が漂い、回収した屎尿は東京湾の沖合に垂れ流し、ゴミは夢の島に積み上げる、家庭でも川にどんどんほかす。蚊やハエが蔓延して日本脳炎、赤痢などの伝染病が猖獗を極める。

オリンピックの例の「東洋の魔女」の話もオリンピック前の世界選手権で勝ったニチボウ貝塚の選手たちは引退を決めていたのに、それではオリンピックに勝てないと無理やり出場させられる。女子バレーは当時一般的ではなく今回の東京オリンピックで日本が開催国特権で初めて競技種目に入れた。そのため出場国は6カ国しかなかった上に、突然北朝鮮が参加を取りやめたために5カ国となってしまった。規定では6カ国に満たない場合は競技を行わないことになっていて、やむなく韓国に泣きついて参加してもらうことになった。結果日本が金メダルを取ったが、大松監督は「勝って嬉しいなどということより、ようやく終わったとの思いばかりだった」と振り返る。

という内容でした。

まああれですね、60年代が住みにくそうな時代だというのはわかっていたけど、「東洋の魔女」の話は愉快だった。練習も正規の勤務時間が4時半まであってそれからというわけで、今ならバカバカしくて誰もやらないだろうな。