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古本屋日誌

2019-10-08 15:35:00

大久保昭の「歴史認識とは何か」(中公新書)の最後にインタビュアーの江川紹子が「欧米列強はえんえんと植民地支配を続け残虐な行為もしている、韓国もベトナム戦争の派兵の時はむごたらしい行為に手を染めています、中国だって大躍進や文化大革命で無辜の人民を虐殺したり、飢え死にさせていますよね。だのに一方的に日本だけが悪いと言われる筋合いがない。欧米列強をはじめみんなやっていることをやっただけで何が悪いんだと言ってしまいがちですよね」

これに対して大久保は「それがよくないのですがね」と語ったとある。

この口吻を写し取ろうとしているのがおもしろいな。さぞかし大久保は困った顔をしたのだろうと思う。

続いて大久保は他がやってるんだからと言う話は自らの蛮行を正当化しようとしているとしか受け取られず世界的に高い日本の評価を貶めることになると警告する。さらに「中国がおかしなことを言ってきたら、それは違うでしょう」と言えばいいとし、韓国がヒステリックな言いがかりをつけてきたらやはり「それは違います」と言うべきだし、欧米に対しても「あなた方自身のことを棚上げして批判ばかりするのはどうなんですか」と言うべきだとする。

まあどうですかね〜〜

これは天下の碩学が変なことを言ってますな。大久保が最後にあげたような中国や韓国、あるいはアメリカへの真っ当な反論は口にしたとたん激しいパッシングに見舞われ、差別主義者だの「非常識で、あまりにもひどい」だの「またあのバカか‼️」と罵られて問題の本質は無視されてしまいます。この辺はどうしたらいいんでしょうかね?

慰安所に関してはアメリカは大規模なものはオーストラリアに設置していたし、何より戦地にスナックや女を置く店を開設していた。もちろん強制なんかではないわけだろうけれど今日の人間感覚に照らしたら愚かしい行為であることは明白で、勝てば官軍負ければ賊軍なんの問題にもならない。