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古本屋日誌
2019-10-06 09:04:00
宇野浩二の「大阪」は新風土記叢書として昭和11年に刊行となり、例の太宰治の「津軽」もその中に含まれるシリーズです。
谷崎が大阪の人はかなりの金持ちなのに料理屋で食べ残したものを包ませて持ち帰るといい、京都のええしは残った卵を袂に入れて持ち帰ったとも言って、つまりは「えげつないことしはりまんなあ」ということを言いたいわけだ。
これに対して宇野浩二はそれは大阪をわかっていない、持ち帰る方は別に払う金がもったいないとかもとを取りたいとかそういう自分一辺倒の考えではないという。包んでもらったものをこれから行くバーやお店に土産として持って行ってあげたいという気遣いなんだという。店の人にも美味しい料理だから残さず食べたい、いまは満腹なんだけど気をつかうわけです。
まああれですね、残り物はバーやスナックに行くよりも家族に持って帰ってあげることの方が多いとは思いますけどね。自分だけ得をしたくない、八方収まるように持って行ってあげたいと気を回して自分を抑えるわけですよ。
そんな風に周りをあれこれ気にしているわけだから煮え切らない態度を取ることも多い。
谷崎が大阪の人はかなりの金持ちなのに料理屋で食べ残したものを包ませて持ち帰るといい、京都のええしは残った卵を袂に入れて持ち帰ったとも言って、つまりは「えげつないことしはりまんなあ」ということを言いたいわけだ。
これに対して宇野浩二はそれは大阪をわかっていない、持ち帰る方は別に払う金がもったいないとかもとを取りたいとかそういう自分一辺倒の考えではないという。包んでもらったものをこれから行くバーやお店に土産として持って行ってあげたいという気遣いなんだという。店の人にも美味しい料理だから残さず食べたい、いまは満腹なんだけど気をつかうわけです。
まああれですね、残り物はバーやスナックに行くよりも家族に持って帰ってあげることの方が多いとは思いますけどね。自分だけ得をしたくない、八方収まるように持って行ってあげたいと気を回して自分を抑えるわけですよ。
そんな風に周りをあれこれ気にしているわけだから煮え切らない態度を取ることも多い。
また周りを省みないでやりたいことをする人、例えば小説家、画家、芸人、スポーツ選手などにはとりわけ風当たりが強かった。
宇野は料理屋で客があれこれ気遣いをして竹の皮に残った料理を包ませているのを見て「背中がムズムズするような」居心地の悪さをいつも感じるのだという。
確かに物書きからしたらいつまでもあれこれ気遣いをして優柔不断な、いいとも悪いともはっきりは言い切らない態度にイライラするし、自分がどう思われているかを思うといい気分にはなれません。
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