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古本屋日誌

2019-09-28 12:43:00

朝日放送は例によって昼に相棒シリーズの再放送をしていて先日その17クールで国語辞典の編纂をめぐる殺人を扱ったのがあった。

「文英堂」という出版社が国語辞典を二種類出していて文英堂国語辞典はオーソドックスな語釈なんだが「千言万辞」という方は主幹の個性が前面に出たもので例えば夢の語釈は「心に抱いて実現しょうと目論むもの、叶えられた場合は喜びが湧き上がるが時が経ち普通になるとそれほどでもなくなってしまう。叶えられてもまた叶えられなくてもほろ苦さが残るもの」というものでなかなかファンも多い。

ところがこの文英堂の若手編集者が公園で滅多刺しにされて殺されてしまう。その晩そこで打ち合わせをすることになっていた主幹が疑われる。というのも主幹はアルツハイマーが進行して辞書編纂の業務に耐えられないとの判断で交代させる話が進んでいたからだ。

ところが主幹に変わって辞書編纂の代表となる予定の男が「自分がやった、主幹を私にするという話があったのに、ゲラ刷りを見たら前のままだったので腹が立った」という。

ところがじつは犯人は「文英堂国語辞典」のベテラン編集者で、前々からおかしな語釈で人気の高い「千言万辞」やその主幹を恨んでいたが、今回「売れ行きが振るわない」という理由で「文英堂国語辞典」が廃刊となることが決まり、何としても「千言万辞」を潰したいと思っていた。それで日頃から仕事ぶりに不満を抱いていた若手編集者を自分の手で殺害しこれを主幹がやったものだと押し付けてしまおうと考えた。

まあざっとこういう話なんです。

それにしてもストーリーは雑ですな、ミステリーとして許される限度を超えるデタラメな話で驚かされる。

だいたい気に入らない本の出版をやめさせるために殺人を引き起こすというのが無意味です。そんなもん主幹が殺人犯であるなら話題になってどんどん辞書は売れるから出版社は喜んで増刷をかけるだけです。