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古本屋日誌
森口誠之は大阪市大の鉄道研究会の人で、学生時代から鉄道の歴史に関する実証的な研究書をあれこれ出していて、昨今は未だ完成に至ってはいない幻の鉄道の経緯やいきさつを活字にしてくれていてありがたい。
とれいん工房から出た「鉄道未成線を歩く vol1 京阪・南海篇」を入手しました、ぜひお求めください。
ここには大正時代に京阪が野江から梅田へと市内中心部に乗り入れたいがために、赤川を経て中崎町に至る線路の敷設権を獲得した話があります。この時代すでに大阪市内は民家や工場がびっしり立ち並び鉄道敷設には立ち退きさせる必要があり、その費用は膨大なものだと考えられていました。
そこへうまい具合に今の環状線を高架にする話が立ち上がり、高架になると地上の線路部分は不要となる、これを570万で京阪電車に払い下げる。その代わり環状線の高架工事の費用のうち570万円を上回る分は京阪電車が負担するという契約を鉄道省が京阪との間で結んだ。
ところがこの契約が公になると、そもそも大阪市の交通行政の根幹に関わる話なのに、大阪市を飛び越えて勝手に話が進んでいるのはけしからん、それに梅田へと続く一等地をわずか570万で譲るなど相場からしてとんでもないと反対する声が沸き起こり計画は頓挫を余儀なくされる。そうこうしているうちに1923年の関東大震災のあおりで大型の建築プロジェクトは見直しがかかり、環状線の高架事業などいつのなるかわからなくなってきた。
という話です。
森口は大正デモクラシーのあおりで「自治意識が高まり」鉄道省が勝手に線路を決めるのは内政干渉だとうけとられたんだと書いています。
まああれですな、大正デモクラシーなんかろくなもんではないですな。「内政干渉」なんかどうでもいいわけで、野江から梅田に一発で出られたら便利でしょう、そこがポイントなのに手続きのようなくだらないことにだけこだわる。
民主主義てほんとうにくだらない、独裁国家であれば、手続きが重視されることはないでしょう、中国の公害垂れ流し企業は党中央の指令で1日で取り潰されて有無をいわしません。これが正義でしょう。日本のようにいついつどれくらいの煙を排出したとか、排水に含まれる毒物の量はとかあれこれやっていつまでも反社会的な会社をのさばらせるだけです。
それに京阪への払下げ金が安すぎるというのはとんでもない話で鉄道事業はそもそも公共を利するためのものなんだから、その辺に転がっている金儲けしか頭にないバカと一緒にするべきではないでしょう。京阪は環状線の高架工事を実質的に負担するとゆうてるわけですからなおさらですよ。