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古本屋日誌

2019-09-19 12:52:00

大塚ひかりが新潮新書から「女系図でみる日本争乱史」を出した。

大塚は大の系図オタクで幼い頃から國史大辞典や尊卑分脈に首っ引きで書き写した日々があった。

ただその程度の子どもは全国に500万くらいはいる、彼女の面白いのは書き写した系図の特徴を一目瞭然にしてしまうセンスのよさだ。

この本にも天智天皇と天武天皇の密接な婚姻関係が系図で示されているが、天武は天智の娘4人と結婚しているのみならず、天智の11人の子ども全員が天武やその子と結婚しているのだが、その異様な関係がまさに一目瞭然となる系図が載っている。

神功皇后の話も面白い。彼女は朝鮮半島に出兵するのだがそのいでたちは臨月のえらい大きな腹に石を差し込んで出産を食い止めている上に男装をしているもので、想像しただけで笑ってしまう。

大塚によればかかる異装は巨大なパワーを発揮できる源泉と古代においては信じられていたというから、まあそんなもんなんだろうけど、それにしても臨月なのに石でおさえてる将軍さまてよう考えるよなあ〜〜〜〜 

まああれやな三韓征伐とかいう朝鮮での戦闘が大変だ、それに打ち勝つにはこれくらいの格好をしないとということなんだろうな。さらに神功皇后は帰国後応神天皇の腹違いの息子たちの反乱に直面して窮地に立たされる。

ここでは朝鮮の争乱以上に絶体絶命となったか、「実は神功皇后の子どもは亡くなってしまった」とか「なんと神功皇后もお亡くなりになってしまった」というデマを流して敵を油断させて、向こうが武装解除したところを不意に襲って撃滅してしまう。

これはいくらなんでも卑怯すぎませんかね〜〜ー

大塚が指摘する通り古代では言霊が信じられていて言葉に出したら実現してしまうと思われていたのだから「神功皇后が死んだ」などということは重大なタブー違反です。本当に死んでしまうかもしれない、だから古代人は考えられる限りの異装を知恵を絞って考えてさっきの臨月の男装、石留め将軍を思いついたんだろう。