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古本屋日誌
2019-07-25 13:05:00
綿野恵太が平凡社から「差別はいけないとみんないうけれど」を出した。
足を踏まれた側の苦しみは踏まれた人にしかわからない風の差別批判が以前一世を風靡していたが、今日ではもっと幅広い人が差別を批判するようになって人権に配慮してという感じになっていることを考察した本だ。
まああれですね、1980年代でも差別を受けた人しか苦しみはわからない風の議論は形式論でしかないと思われてはいました。差別されている人間を尊重したいとの思いからその差別の責任を問う資格みたいなものを重んじたわけですが、実際問題そんなことばかり言っていたらサークルのようになってしまうし、運動が広がりません。だから建前としては形式論をゆうかもしれないが、実際はバカにしている風がありました。
それにごく普通に考えても徳川時代のあれやこれやカースト制度みたいに差別があった時代に比べたら、そりゃあましになっているんだから、人口比からいっても差別されてる実感の濃厚な人は減少している。だのに差別された人しか糾弾できない、あれこれ言えないとなると、極端に言ったら絶滅したネアンデルタール人を追い求めるようなものになってしまう。