Welcome
古本屋日誌
2019-07-18 11:54:00
蒸し暑い〜〜
耕文社から久保存久の「大阪砲兵工廠物語」が出た。久保はNTTに勤務しながら大部の「大阪砲兵工廠資料集」をものした立派な研究者で、退職して時間ができたために図書館に通いつめて、当時の新聞や資料を博捜し、特に大阪砲兵工廠に関する記事は何年もかけて読破する中で興味深い情報をまとめたのが本書だ。
例えばどうしようもないことなんだが、繰り返される火薬庫、弾薬庫での事故だ。兵隊が死傷するのみならず近隣の民家にも多大な損害を及ぼし、当然陸軍省を通じて被害額が集計されてばいしょうという運びになるのだが、住民からは「危険な火薬庫は移転してもらいたい」との要望が寄せられていたことで、例えば枚方の禁野にあった弾薬庫は将来的には関ヶ原に建設中だった陸軍の用地内に移転することになっていたという。
戦争をするためにある軍隊が危険な弾薬を取り扱い、また訓練に励むのは当然であり、その過程で事故が起こってしまうのも実は避けがたいことだった。