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古本屋日誌
2019-06-14 16:13:00
バカは風邪をひかないというのに、珍しく夏風邪を抱え込んで往生しています。今日は夕方から堺のお客さんのところに行く用事があり、熱が引かなかったら延期してもらおうと、布団に入り、頭もすっぽりかぶって汗をかいて毒素を出そうと試みました。
おかげで熱は下がりましたが、全身の倦怠感が残り、今堺にいるんですが後悔してます。
先日田辺聖子が亡くなり、上品な大阪をあれこれ描いた稀有な作家で残念だ。田辺は非常に器用な作家で、芥川賞の「感傷旅行」に収めてある姫路のバスのやり合いの短編には驚かされた。狭い田舎の、行き違いのできない道で路線バス同士が行き合い、どちらも引こうとしない。罵詈雑言を繰り出して相手を罵るのだが、バスの乗客も文句を言うどころか「絶対引いたらあかんぞ‼️ここが勝負や」てな感じで加勢するものだからいつまでたってもラチがあかない。
そうかと思えば中公文庫の「花狩」は大阪のお店の女の生涯を淡々と描いた佳品で素晴らしいし、「道頓堀の雨に別れて以来なり」は川柳作家岸本水府の重厚な伝記でこれまで取り上げられることの少なかった大阪の文壇に脚光を当てた作品だ。