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古本屋日誌

2019-05-23 07:49:00

昨日の朝日新聞の「天声人語」で評論家の加藤典洋が死んだことを取り上げ、その「敗戦後論」につながる文脈でマークゲインの「ニッポン日記」が出てきた。
GHQから日本国憲法を示されて「15分だけ時間をやるから見てみろ」と指示される、しばらく経って現れたGHQの担当者は「原子の力を感じる太陽の下でくつろいでいたよ」と言い放って原爆を落としてやったよなと圧力を加えてきたと言う話だ。

加藤典洋は憲法が押し付けであったこと、アメリカへの服従が依然として続いていることを指摘して、護憲派のいう憲法擁護に一石を投じようとした。この流れは今もくっきりしていて白井聡がそうだ。
加藤典洋や白井聡は日本が国家として不十分で、アメリカから自立しないといけないと言っているわけだが、何の説得力もない。戦後の70年以上アメリカに依存して、特段問題なくやってこれたわけだから、彼らの言動にはリアリティがない。プラトンの「国家」やルソーの「社会契約論」を読みかじり、一知半解に無い物ねだりをしているだけだ。
伯夷叔斉は殷周革命を嫌い、周のぞくははまぬと首陽山で山菜を食べて餓死した。加藤典洋にせよ、白井にせよ、せめてそのくらいの気合は示してもらいたかった。まあ口だけの曲学阿世には思いもよらなかったろうけどね。

加藤にせよ白井にせよ、御都合主義の節操のなさが気になる。アメリカの核の傘で防衛されて、繁栄を謳歌、両人ともにその恩恵を十二分に受けつつ、なお反米を唱え、自立をゆう根拠がよくわからない。

伯夷叔斉でも「食っているその山菜は周のものやろ、周の世話にはならんと言うのなら、何で食べるんや」という批判もあった。


ラテンアメリカの左翼ゲリラ「センデロルミノソ」は現行の政府権力を一切認めず暴力で権力簒奪を目指したが、その是非はさておき現行の政府が提供する社会福祉や年金、その他は全て受け取りを拒絶していた、当然のことだろう。


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