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古本屋日誌

2019-04-16 09:20:00

今朝も天気で行楽日和ですね、仕事で朝から三ノ宮に来ています。

世間には取り憑かれたように旅行に行って癒しを求める人がいますけど、ハラリの言う通り旅はいいものだとか、癒しを与えてくれるとか何か発見があるとかいった意味不明の共同幻想に取り憑かれているわけです。

だいたいが旅行は時間と金の無駄です。美味しいものとかいっても萱島や大阪の方が間違いなく美味い店があります。そもそもその場所で取れるものだけを使って料理を作るとわびしいものしかできません。徳川時代の農村や漁村は本当の意味で地産地消でしたが、時に飢餓に直面して餓死者もたくさん出したし、「日本残酷物語」にもある通り、あまりにも貧しいゆえに沖合を通る船を村落あげて襲撃して船荷を奪い取って渇を癒していたくらいです。

旅先の美味いメシといっても、つまりはいろんなところから食材を運び込んで調理しているわけで、大都会のお店がやっていることの焼き直しにすぎません。

また絶景を楽しむかいってもすぐ飽きてしまいます。ネットの画像で十分です。温泉とかいっても温度調節が自分の好みでできませんからすぐのぼせたり、寒かったりして不快です。冬は露天風呂は行くのが寒すぎるし、夏は風呂から上がるとまた直ちに汗をいっぱいかくので風呂に入る意味がそもそもない。

橋爪紳也が洋泉社から「写真が語る百番と飛田新地」を出しました。料亭百番の写真集で、以前も同じような本が出てましたが今回は百番の昔の写真や改装に取り組んだ所有者の話がたくさん収録してあります。これはこれで結構なんだが百番の写真を見ていると京都御所の勅使門とか小御所によく似ているなあと思うけどね。これは井上章一が島原の建築に関して御所に似ている、積極的に御所の様式を取り入れて遊郭の建物は作られているのではないかと書いていたが、飛田についても同じことが言えると思う。これは徳川時代の流行なのか、それとも御所のスタイルを教えることで遊郭の方からコンサル料とかを取って商売のネタにしていたのか、興味深い。