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古本屋日誌
2019-04-09 10:03:00
大阪には2つの天孫降臨伝説があります。1つは有名なニギハヤヒのものでニニギよりかなり前に磐船に乗ってたけるがみねに天下ったというやつで、ニギハヤヒは石切に祀ってあります。また乗ってきたとかいう磐船は交野の磐船神社に今も残っている巨巌だという。まあこれはいいとして2つ目は天探女が高津にやはり磐船に乗って天下ってきたという伝説で郷土史家の高橋敬蔵によると大空襲で焼けるまでは「磐船神社」があって石碑も立っていたという。また「摂津名所図会大成」には元禄時代に高津で土の中から大きな岩が出土してこれに触れた人間は祟りのため「悩乱した」とあるそうだ。
高橋が「観光の大阪」に連載していた中にこの高津の磐船神社の写真があるのだが、個人の居宅の庭に小さな社があり、その前に「高津磐船」の石碑が写っている。またその磐船は非常に大きく18間✖️10間もあり、真ん中に如意宝珠があって下照姫の御神体なんだという。
まああれですね、ここら辺が大阪のなってないところなわけです。このように物証もあり、伝説もあり、お社や石碑まである、奈良時代の「摂津国風土記」には高津の磐船の記述まであるのに大切にしないわけですからバカですな。例の「東日流外三郡誌」は偽書であることを詳細に論じた決定版がこの度文庫本で出ましたが、青森のイエスキリストのお墓や太宰治の生家もそうなんですが、東北の人は中央政権への激しいコンプレックスゆえに、あれこれカウンターパートを作ろうとします。でも大阪にはそれはない。つまりは東京に憧れていて、そのおこぼれが欲しいだけなんです。志があまりにも低くて感心しますな。
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