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古本屋日誌
2019-03-21 20:23:00
今朝は梅雨時を思わせるようなもあーとした大気が身体にまとわりついてくる感じでした。
彼岸の中日でお墓まいりなどをする人が見られますね。肥田晧三の「再見 なにわ文化」が和泉書院から出ました。読売新聞に連載中のエッセーをまとめたもので読売新聞社としては売れないと踏んだわけでしょう
。私は肥田は書誌学者かなという印象が強く、藤澤桓夫の詳細な書誌目録なんかには感心しました。今回初めて彼のエッセーを読んで、なかなかうまく書いてるやん、もっといくらでも書いてもらいたいと思いました。例えば織田作之助の葬式に高津中学の授業を休んで勝手に一織田作ファンとして参列した話があって祭壇近くに林芙美子、太宰治、坂口安吾からの花が飾ってあり、途中で高津中学の新聞部の三名が会葬に来たこと、悼辞を読んだのはモーニング姿の藤澤桓夫だったことなどが淡々と綴ってある。
そうなのか、織田作の葬儀には太宰治も坂口安吾も来てないのか、楞厳寺は戦災で本堂が焼けていて仮堂だったとある、わけのわからない中学の新聞部が目立つくらいだから何か寂しさが漂っている。寺の葬式でモーニング姿て変な感じがするなあ。また藤澤の紹介で織田作はデビューしたとはいえ、藤澤の作品は文学的に高いものではないし、織田作としては不本意なものではなかったかなあ。