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古本屋日誌

2019-03-19 12:50:00

今朝は雨催いですが、氷雨ではのうて濡れていこか程度の春雨です。もちろん傘をさして郵便局に伺いました。中公新書ラクレからカーの「観光亡国論」がでました。この人は滞日期間も長い伝統文化の研究家で、以前国宝や重要文化財の前に木の立て札があって建築物の名称が記載されている下に必ず「HITACHI」なる表記もある。外人はこれを見て「あーこの東求堂ゆうんはHITACHIゆうんですな、ほんまは」とか納得して翌日法隆寺の金堂の前に立つとまた「HITACHI」てあるもんだから当惑してしまうてなおもろいことを書いて日立がいかに下品で底の浅い企業であるかを指摘していて大いに共感するところがあった。

この本でも辛辣なあれこれがあるかと期待して読んで見たがこれはそうではなく世界基準から見た日本の観光地の批判でした。それは日本の観光地の入園料があまりに安ずぎるので、大して興味を持ってない連中まで押しかけてゆっくり鑑賞するいとまもないことであり、また観光スポットの近くにモータープールを作るものだから、少し離れた商店街に客が来なくなり寂れてしまったり、車が増えて排ガスで迷惑したり、歩行者に危険が及んだりするという話でした。

確かに例えば富士山の入山料は千円でしかも強制でないから納めない人も数多くいるし、国立博物館の入場料も高くはない。車を観光の中心に据えようとするのは愚の骨頂で、そんなもん歩いてゆっくり味わった方がいいに決まっている。

しかし私は神社にせよ寺にせよ美術館にせよ行くだけ時間の無駄ではないかと思ってるけどね。景色がいいとか、風景を楽しむとかゆうてるけど、図鑑やネットの画像でも十分だし、そこへ行くのに電車賃や時間がかかることを思うとメリットが思いつかない。それに観光地である京都に典型だが、大してうまい料理はないし、たとえうまい店だとしても高い。うちの近所の店なら同じ水準の料理を半額以下で食べられる。京都国立博物館やら、奈良のそれやらにえらい並んでいる人たちを見ているとその意図が理解できないな。