Welcome
古本屋日誌
2019-03-09 11:42:00
今朝は一段と春めいていて、快晴で朝方は寒かったが気温はぐんぐん上がり行楽日和です。
先日
かんさい熱視線「南海トラフ巨大地震 “津波最前線”の町は今」
というNHKのドキュメンタリー番組がありました。今後30年以内に南海トラフ大地震が起きる確率は80パーセントあるので、それに備えて町ごと高台に移転しようというプロジェクトを進めている和歌山県の太地町やすさみ町の話でした。
大地震が起きる確率の話は根拠がデタラメで過去数回続けて地震があったというだけで、何の説得力もない。小学校から確率の勉強をやり直したらどうなんだ。これはどこからどう見てもナオミクラインのいう「ショックドクトリン」だろう。
高台移転には国から7割の補助が出るわけで町の予算をはるかに超える移転費もまかなえて、大規模土木事業の旨みが味わえるし、雇用も呼び込める。町を一からデザインできる楽しみもある。何より地震が来るという大義名分があるから家を破壊し、インフラを移設するという従来なら意義を丁寧に説明し、何年もかけて地上げしていた手間が一挙に片付く。
世間ではとにかく人命が唯一無二の価値となったいる風潮も「ショックドクトリン」には追い風だ。その町で長年かけて作り上げてきた思い出や潮風や磯の香を感じながら生きる生活などは人命という唯一無二の絶対価値に比べたら吹けば飛ぶようなもんでしょう、こういう話にいつのまにかなっていて異論は許されない。
