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古本屋日誌

2019-02-26 15:15:00

今朝もよう晴れていました風も薫風で優しく気温はぐんぐん上がっています。

お客さんのところにうかがっていろいろ本を見せてもらうんですが、「ハードカバーはええのあるやろー文庫はもう適当でええから全部持って行ってや」とおっしゃる方がおられます。これはかなりありがたいお話で単行本は私にはどちらかというと扱いづらく、文庫本のほうが売りやすいからです。基本書、概説書を始め様々な専門書は確実に需要はあるのだが、それを求める方と出会うのが難しく、結局無駄に在庫を抱えることになってしまう。

一方古くから大きなお店を構えた立派なお商売をなさっている古本屋は専門書や文庫本もたくさん売ってくれるお客さんに恵まれている上に、需給ミスマッチなどはどこ吹く風、「あの店やったらこの本持ってるやろ」とわざわざ買いに来てくれるお客さんにも恵まれています。

店内には岩波文庫、ちくま文庫、講談社学術文庫の3種類だけが並んでいて、あとわずかなスペースに澁澤龍彦の河出文庫とかサンリオSF文庫が申し訳程度にある。店頭の均一台に講談社+α文庫の「地獄の辞典」とか講談社文庫の「村岡伊平治自伝」とか松下竜一の「豆腐屋の四季」や「ルイズ」、文春文庫の高井有一の「北の河」新潮文庫の「桜画報大全」徳間文庫の野末陳平の「姓名判断」やら単行本は「これが地震雲だ」とか新書の西部邁の人生相談が無造作に並んでいる。

うーん、そういうものなのか、まあこれは一流大学の学問の位置付けをそのまま反映してるわけです。よくゆうたらアカデミズムの矜持であり、「栄華の巷低く見て」の世界です。これはこれで立派なものだから私は否定しない。