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古本屋日誌
2019-02-20 11:36:00
けさは雨も上がっていてそれでもどんよりと梅雨の時期を思わせる空模様で気温は高うて、シャツに薄手のセーターを羽織り上にコートで十分、汗ばむほどだ。
このところ進学やら転勤やらで全国的に宿替の時期となりゆえにお客さんのところにうかがうことが増えています。ちくま学芸文庫の「ボードレール批評」や講談社学術文庫の「西南の役」や「大和物語」「古本説話集」「昭和の精神史」「大阪ことば事典」「法華の行者 日蓮」リイド社の「奥の色道」文春文庫の「お言葉ですが」の全巻などなかなかお目にかかることもないような素晴らしい出来栄えの書籍群に出会えてありがたいことです。
お客さんが売ってくださるこういう面白い本は店舗に並べていてもなかなか売れません。目にしてくれる人の数がどうしても限られるからです。店舗では佐伯泰英や宇江佐真理、司馬遼太郎、のような時代小説、暦の本、占いや料理本、手芸の本、レディースコミック、BL本、ハーレクインのような文庫この辺が定番です。
だから通販用の本と店舗で売る本を分けて要領よくやっていくことが求められます。
天牛堺書店の破産の際に「電子書籍押されて紙の本の販売が伸び悩んでいてこれが経営を圧迫した」なるコメントが並んでいましたが的外れもいいとこです。電子書籍のシェアは漫画や雑誌では紙媒体を上回っていますが、その他の書籍では全然紙の本に及んでいません。8割以上紙媒体であり、この傾向は10年以上変わっていません。
書籍自体の売り上げはずっと右下がりでこれはどうしょうもないことで、本以外にゲームやテレビや音楽やスポーツやありとあらゆる面白い娯楽、暇つぶしの手段がひしめき合っている中本だけが昔のように一人勝ちを続けられないのは当たり前です。