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古本屋日誌
2019-02-16 11:38:00
今朝は打って変わって日差しも柔らこうて薫風で春が近づいている実感があります。
久しぶりにリイド社から出た成田アキラの「奥の色道」を入手しました。ぜひお買い求めください。
成田はもう70を超えていて、子どもも三人いて引退か、老け込んでしまうような年回りだが、ホームページで高らかに「スケベ漫画家、生涯現役」を謳っている。まあ世間的にはエロ漫画家だと通っているわけだし、本人もそれを売りにしているが実は人間の不思議さをじっくり描いた味わい深い作品で向田邦子のエッセイや小説に匹敵する出来栄えです。
テレクラで知り合って、何度か話をしてやっと待ち合わせをしたのだが場所があるトンネルの入り口で、若い女が晴れているのにボロボロの雨傘を手にコート姿で現れた。一緒に近所のホテルに入り、成田がシャワーを浴びているものの3分もしないうちに女はボロボロの傘を残して部屋からいなくなっていて、びっくりしてフロントに飛んで行って「一緒に来たコート姿で来た女性は帰って行きましたか?」と血相変えていく聞いてみても「いや、お客さん、誰も通りませんでしたよ、ここを通らずに外は出られませんよ」という。キツネにつままれたようで「女に頼まれてかくまっていることはありませんか?それなら私は何もせずにおとなしく帰りますから、それだけでも教えてもらえませんか」と食い下がる。
ここが面白いですね、女がいなくなったからといってそこまでひつこくホテルの従業員を問いただすものかな?と突っ込みたくなる一方で好きな女がからむと男はおかしくなってしまうところがあるよなあとも思いますね。
「そんなことするわけありませんよ、本当に誰も通ってないんです」さてその結末は………。