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古本屋日誌
2019-02-12 12:41:00
今朝はよう晴れていて気温もそれなりに高く、冬は一休みしています。それでも風が冷たく手がかじかみます。
新潮新書から波多野澄夫らの「決定版日中戦争」が出ました。満洲事変から全面戦争に至る過程を最新の研究を基に描きなおした労作です。ぜひお求めください。
満洲事変に関しては石原莞爾は満洲の占領が日本が雄飛するために必須であるとし、独立国家や地方政権を建てるのではなく植民地にすべきだと主張していたとある。この辺の石原莞爾の世界情勢の分析をもっと読みたいところではあるんだけれど、全体としては間違ってはいなかった。
また事変に際して朝鮮軍は天皇の裁可を得ずに勝手に国境を越えて参戦したことも触れられていて「軍法違反である」が有耶無耶にされたとある。民主主義が大衆に普及し「命は大切だし、事件は現場で動いてるんだ、部外者は口を出すな❗️」という考えなんだろう。陸軍中央も命を張っている部隊に文句は言いにくい。ここいらへんの生の声も聞きたいところだが、この本は小冊子などで、そこまでは書いていないのが残念だ。今の天皇も退位したいと言っただけであれこれ文句言われていたし、すぐには退けず2年くらいも待たされてしまいかわいそうだ。平和である今ですらその意思はないがしろにされるのだから戦時で血管をピクピクいわせていた当時は天皇の意向など無視されてしまうのも当たり前だったのだろう。