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古本屋日誌

2019-02-05 13:13:00

今朝は春めいてポカポカ陽気です、晴天でそよ風、春霞もたなびいて生駒の山並みもかすんでいます。

小学館のビッグコミックスの「その女 ジルバ」の第5巻が出て完結しました。著者の有馬しのぶは力のある漫画家で秋月りすを思わせるOLものの漫画を長らく連載していたが、秋月は編集部との取り決めでもあるのかセックスがらみのネタは全て封印して上司とのいざこざや性格の悪い部下の話やあれこれで面白くはあった。しかしセックスネタが全くないのは「サザエさん」じゃああるまいし、不自然だしリアルでもない。有馬しのぶはそのような制約にとらわれることなく自然な女の会社員の姿を書き連ねていて好感が持てた。

今回の「その女 ジルバ」は四十路の未婚で、スーパーの倉庫係の女がひょんなことでババ専門のスナックで働くことになった話で、ホステスが全員高齢者という設定だ。だから老人ホームでヘルパーが入居者とかわすようなネタはもちろん満載だ。80にはなってそうなママが客から「ダンスの相手をしてよね〜」と誘われるんだがママは「今日は少し腰が痛うてね~」とかわしたら客は「そういう色っぽい方面もお手柔らかにね」と言ってママを喜ばすみたいな話だ。

しかしこの作品の魅力はママを初めとするスナックの従業員の過去を思い出話として紡いでいくところだ。このママからしてヤクザに引っかかって田舎から東京の花売り娘として連れてこられ、やがて成金に身上げされるが、やがてこの男は破産して首吊り自殺してしまう。ママは驚愕してブルブル震えているところに、お手伝いからの知らせでやってきたヤクザにまた連れ戻されてしまう。成金の下にいてせっせと食事を作ったり掃除をしてくれたりと尽くしてくれているように思えた仲居はヤクザが派遣した監視役だったわけだ。さて………。