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古本屋日誌

2019-01-28 10:09:00

今朝は気温は低いものの、風は大したことなく寒さは和らいでいます。

ビームコミックスから田辺剛の「時を超える影」の二巻が出て完結、相変わらずの筆力、画力で現在の漫画の到達点を示す作品です。ぜひお求めください。ラヴクラフトの作品の漫画化で、3億年の昔、太古の昔この地球を支配していたタコのような怪物はあらゆる時代の記録を取りそれを巨大な図書館に保存していた。ところがどうしても倒せない強敵が現れ、何とか地下深くに封印するのだが、自らも滅亡してしまう。しかしこの怪物は何億年というはるかな時間を超えて後世の人間に自らのイメージを脳内に送りつける能力を持っていて、はるか3億年後、人類のある大学教授の脳内にイメージが送り込まれる。それはやがて封じ込めた敵が封印を破り地上に現れるという内容なのだが、教授は引き寄せられるようにオーストラリアに向かい広大な砂漠の彼方にその図書館の残骸をはっけんし、さらに地下深くに封印を見つけてしまい、さらに封印が破られて地上に奇怪な敵が出現しているのも目撃してしまう、という内容です。

種族が滅亡しているのに、その記憶を後世の人間に送り込む能力というのはよく考えたものですね。書物や本に対する偏愛を知っている我々には説得力もあるし、例の「華氏451度」の読書を禁じられた世界で秘密結社を作り密かに朗々と本を読み上げるシーンと同じです。

まあそんな能力があるんなら滅亡しないように何らかの対策を講じられるような気もしますがそういうツッコミは野暮というもの、田辺剛の画力で蘇った不思議な世界を楽しんだ方が賢明です。