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古本屋日誌
2018-12-29 18:50:00
今朝もかなり冷え込んでいて、仕事に行く時間帯は困りました。しかし昨日で仕事納めのところも多く、朝、萱島の駅に向かう人の流れは少なくのんびりしたものでした。
中山美穂の夫であった辻仁成には「ミラクル」という作品があってアルという男の子が街で母親を探しているのを見とがめたキキという女が、アルの心得違いを諭す話です。アルはもう十分ものごころついていそうな年齢なのに未だにサンタクロースを信じているようなおぼこで、父親から「お前のお母さんは遠いところを旅している」と聞かされてそれを信じて街中で母親の面影を探している。キキは「それはね、あなたのお母さんはもう死んでいるということだよ、子どもが大人のつく嘘に気づいてあげないといけない」とさとすが、頑としてアルは聞き入れない。アルは父親が嘘なんかつくわけないと言い張るわけです。
子どもが無垢で汚れがないとかいうのはルソー以来の神話ですね。フランス革命で近代国家ができ家庭が仕事の場ではなくなり、子どもを慈しむ教育の場となってから、小さい大人ではなく、無垢な子どものいうイデオロギーが生まれたわけです。辻仁成は中山美穂と長らくフランスに住んでましたから、それもあってこういうバカバカしいイデオロギーがお好きなようです。