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古本屋日誌
2018-12-20 13:39:00
今朝はそんなに寒さは強烈ではなく昼過ぎからは雨との予報でどこか雨の香りがしたり、ぬるんでいる感じです。
以前青林堂から「神の悪フザケ」「花さける孤独」などの愉快な漫画を出しながら自殺してしまった山田花子の日記が増補となって文庫化されました。繊細な感性を持つがゆえに相手からの些細な言動が気になり、いつまでも気に病んでしまう。勇気があったら当人に真意を問いただしたり、こっちから仕掛け返すこともできるのだが、気があかんためにそれもできない。根がまじめだからいつまでも思い詰めて、結局自分がダメなせいだといけない方向に追い込んでしまう。
でも山田花子は「ガロ」という芸術系の漫画誌に表現の舞台を得て、精神的にも安定して創作活動で様々なものを昇華できていると思っていました。中学時代の思い出を描いた作品でアゲハの幼虫を観察する話があって、毎日からたちの葉を持ってきて丹精込めて育てていき、さなぎとなりある日とうとうさなぎの殻を破って成虫が姿を現した。
待ちに待った瞬間なんだが、蝶はなかなか前進を現さない。まあ当たり前ですよね、3時間くらいはかかるものです。ところが善意の人山田花子は「これは私が助けてやろう」とピンセットで慎重に蝶を取り出してやるんですね、もちろん蝶は飛べません。いらんことをして可愛らしい蝶をむざむざ殺してしまった自分を少し冷めた目で描いていました。
また彼女は医者にもかかっていたし、最愛の両親と一緒に暮らしてもいた。精神をさいなまれて入院もして医者の言いつけも守り、好転したので退院した、ところがその直後に屋上から身を躍らしてしまった。