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古本屋日誌

2018-11-29 10:57:00

天気予報通り、昨日は夕方からかなりの雨となり、一雨ごとにとなるかと思いきや、今朝はからりと晴れてしかもぬくい。

晶文社から1974年に出た杉浦茂の「モヒカン族の最後」初版を入手しました。晶文社の昔のカバーはご承知の通りカラフルで、ポップで見ていて本当に楽しい。今のは全然ダメですけどね。

杉浦茂の魅力は融通無碍な絵ですね、化け物や幻獣、怪獣を描かせたらどこからこんな発想が湧き出てくるのかとしばし見入ってしまうくらいの想像力の湧出がとめどなく、絶好の癒し系の漫画です。その杉浦茂が史実に向き合い、悲劇に真正面から挑んだシリアスな作品で戦闘シーンではおちゃらけな三枚目キャラとシリアスな劇画調の描写を駆使して不思議な感動を呼び起こしています。アメリカ大陸を巡ってイギリスとフランスが戦争を繰り広げていて、どちらの国も自国民が矢面に立って殺されるのは嫌なわけです。そこでインディアンを懐柔して味方にして殺し合いをさせて漁夫の利を得ようとするわけでモヒカン族はイギリスにいいように操られてもはや残すところ親子2人となってしまいます。冒頭からこの2人がフランス軍に捕らえられまさに処刑されんとするシーンなんです。親父の方はモヒカン族の伝統的な衣装をみにまとい無念の硬い表情を浮かべてますが、子供の方はパロディタッチで描いてあって表情もべかこにいーんですからね、笑ってしまいます。ぜひお求めください。