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古本屋日誌
今朝もえらいええ天気で、薄雲が山際にたなびいている他は誠にええおてらしさんです。
モノの本によるとハムスターはもともと乾燥地帯の生き物で、ごく短期間降る雨に伴って大量に出現する草の実を効果的に地下に掘った巣に運ぶため頰袋があり、たくさんの草の実を一気に運べるのだそうだ。少しずつ運んでいようものなら、蛇やら猛禽類に襲われてしまう。草の実は巣の寝室の奥にさらに穴を掘って蓄えるのだがその量は10キロとか15キロにも及ぶ、ハムスターが体重わずか100グラムくらいであるのに比してあまりにも膨大で驚かされる。
ところが人が飼うようになっても、つまり餌が定期的に与えられるから貯蔵する必要もないのにこれまでの生活パターンにとらわれていくらでもため込もうとするが、人間が用意するスペースは砂漠と違い限られているので、いくらも深く穴を掘ることはできす、ために自分寝室に貯めることとなり、防寒のグッズを持ち込むことができなくなって、ひどい場合は凍死してしまうことがあるという。
早川書房から出ている「今なぜ仏教か」に人は長く続いたジャングルでも生活に今なおとらわれていて、少しのことでエキサイトして、警察沙汰を引き起こして後悔したり、好きな食べ物を延々と食べ続けて、肥満体に陥ったりするとある。確かにジャングルのような相手との距離が近く、喧嘩に負けない姿勢を常に保持していることが群れの中の己の地位に直結するようなところでは有効な戦略も気遣いが第一とされる変に優しい現代社会ではかえって不利だ。好きな食べ物を好んでいくらでも食べてしまうのも、常に飢餓と隣り合わせの伝統的な社会では有効でも、今日の飽食世界では単に成人病のリスクを増やすだけだ。ハムスターのみならず、我々も自分の趣味趣向が実は遺伝子の生き残り戦略におどらされているだけかもしれず、ここは瞑想によって欲望を鎮める必要があるという感じでブッダの教えにつながっていきます。