Welcome

古本屋日誌

2018-10-27 11:42:00

夜前はかなりおしめりがあり、しっとり潤っています。1960年代に100冊以上刊行された「建築写真文庫」の再建版を入手しました。戦後間もない東京、大阪に出現したホテル、喫茶店、バー、料亭、キャバレーなど商業施設の写真を集めたもので、元版自体は割と目にするものですが、その中でバーやキャバレーを扱うた本はなかなかの稀覯本で、私は一度も見たことがありません。それが簡単に見れるわけですから、ぜひお買い求めください。

道頓堀の「くいだおれ」の古い建物があり内部の写真とともに掲載してあります。二階建ての和風の建築で正面は昔の風呂屋の唐破風があり、正面にはうだつが上がっていて、例のくいだおれ太郎は向うに右手のガラス窓の奥にいることがわかります。一階の内部は真ん中に薦だるが積み上げてありそれを囲む形でビールだるような椅子がぐるりと囲んでいます。手前には黒電話、奥には厨房が見えて主なメニューが貼ってあるんですが「グリルチキン、チキンカツ」などが読み取れます。まあ私は何度か利用したことがありますが、特にうまい店だとは思いませんでした。うだつはそもそも袖壁で防火のために隣の家との間に建てるものなんですが、「うだつが上がらない」の慣用句となっているように、ステイタスシンボルとしても機能していました。くいだおれはそれを露悪的に利用していてそこは面白い。

横浜にあった美空ひばりの経営する寿司屋「美之寿司」の内部の写真もあって例のの小さな提灯が並んでいるんですが田岡一雄のやつが目立つところに飾ってあって、まあ時代ですね。