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古本屋日誌

2018-10-15 12:18:00

私の通てた高校は阿倍野にありましたが斎場前から阿倍野区役所に下っていく坂に沿って数件の古本屋があり、どこも店先にうず高く雑誌が積み上げられ、そのどれもが古色蒼然としているのみならず、スレがあり汚れがあり、破れてもいて売り物になるんかいなという状態でした。店の中も通路とは名ばかりで両側に本の山脈があり、つまみあげても値段は書いておらず、店主は店の奥で何やら本を眺めている風情でした。

大学に入り京都に来ると丸太町通にはたくさんの古本屋があり、熊野神社の西側に不識堂という理系の専門書などもたくさん置いてある店があって、整理整頓が行き届き、店の前も打ち水をして、傘立ても用意してあり、お店といえるスタイルでよく新書を買いました。さらにすぐ横におばさんのやっている仕舞屋風の古本屋があって間口が広うて真ん中と両サイドに本棚が置いてあり通路は真ん中の本棚と同じくらいの幅があって本が見やすい。しかしさらに西側にあるマキムラという古本屋は阿倍野の古本屋そっくりで店の外にまで大量の本があふれ出している感じで、店内は通路は申し訳程度しかなく、両側には大量の本が積み上げられて高さはわたしの身長をしのぎます、地震で崩れたら確実に死亡する状態でした。なかなか魅力的な本屋でようこうたんですが、何年かして取り壊して新しいビルになってやはりマキムラが営業しているわけですが、新築ビルでも全く変わらず本がせり出してボルタリングしている感じで面白い。鴨川を渡ると三軒並んでいてどこも仕舞屋風で通路がきっちり確保してあり、京都の古本屋は大阪とはスタイルが違うんやと思いました。

だいたい古本屋をやっていると、どんどん本が増えていって置く場所がなくなってきます。倉庫はもちろんあるんですが、ここへ入れてしまうとそれこそ地下に埋葬したようなもので、どこに何があるかわからなくなり取り出す気力も起こりませんから、無理をして店にキャパ以上の本を運んで積み上げることになりがちです。「お客さんもいろいろぎょうさん本があったほうがドキドキして楽しやろー」とか勝手に忖度してしまいます。その果てが通路までふさがって何が何やらようわからん大阪の古本屋のスタイルになってしまいます。

京都はなんでああならんねやろ、不思議だ。まあ例外はあるけどね。