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古本屋日誌

2018-09-22 00:56:00
寺島珠雄は初めの頃から「大阪春秋」にあれこれ書いていてその3号に激しく宮本又次を攻撃した記事が載っていた。
宮本又次は阪大の経済の先生で大阪の郷土史に造詣の深い人なんだが、まあ本業の経済学の功績はどうだかわからない。今となっては忘れられている経済学者なんだが、大阪人のよくある東京を引き合いに出しての自慢が寺島には我慢ならないという。宮本又次は「東京では魚も刺身にしたら捨ててしまうが、大阪では鯛を食べたら次の日はそれでおからを炊く」と始末で合理的な大阪のスタイルを自慢するのだが、寺島は「そんなもん東京でも例えばイワシを煮た後は次の日はおからにしている。だいたい庶民の生活スタイルなんかそんなに差はないのに、宮本は高名な学者なんだろうが、よく調べもせずに東京はこうだと決めつけるのはどうなんだ」という。まあ確かにようも確かめずに決めつけるのはつまりはアタマが固い、思い込みが著しいということで学者としても人としてもほめられたことではない。また何かというと東京を引き合いに出して自慢するのは、変に東京を意識していて見苦しい。自慢するならあっけらかんとやらんとね。