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古本屋日誌
2018-09-17 12:11:00
なんか蒸し暑い日が続いていてまた夏が戻ってきそうで困る。夜中は涼しいのだが日中は湿度も高うて、汗してもべったり張り付いた感じがぬぐい去れない。
樹木希林が亡くなり残念だ。朝日新聞に少し前彼女が自叙伝風のエッセイを連載していて例の「寺内貫太郎一家」の原作者である向田邦子を評して「毎回下手くそな、よくわかってない脚本を遅れて書いてくるので嫌だった」とか「向田邦子はこの作品であれこれ学んで少しはマシになったのだろう」とか樹木特有の毒舌を遺憾なく発揮しているのを読んでビックリするとともにまだまだお元気そうだなと思っていた。向田邦子は私の最も好きな作家で、日常に潜む心の闇を淡々と描くことのできる稀有な才能だと思っていたのにこうもけちょんけちょんに言われるとは残念だと感じた。
まあ確かにエッセーなどに比べたら小説や脚本は劣るのかもしれないし、いくら天才とはいえ気持ちの入らないとかもあろうし、努力の過程で雌伏の時期だったのかもしれないしなあ。
古本屋としての話をすれば向田邦子全集は以前全3巻で文藝春秋から出ていてものすごい分厚い本で箱に入っていてだったが、この前軽い新書スタイルで新装の全集が出た。売れ行きはというと旧版の3巻全集は2000円くらいにしてもなかなか売れない。横幅が7、8センチくらいもあってちょっと向田邦子のイメージに合わないからかもしれない。新装版はあまり手にしたことがない。