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古本屋日誌

2018-08-30 12:11:00

このところかなり暑い。高気圧の勢力が強いからだそうだが、まるで7月に逆戻りしたみたいで人生はリバースできないが、自然はいくらでもそうできて羨ましい限りだ。

ネット社会となりつまりは私もそうなんだが店舗を特に構えなくても商売ができるようになり、拠点を都市部に設ける必要はなくなり、田舎でもいいし、南極でも北極でもポツンと一軒家でも何の問題もないどころかそっちの方が固定費がかからないのでむしろ好都合だ。本の検索も以前は出版社に在庫の残りを丹念に尋ねるとか、古本屋を足を棒にして回るなどという非効率的な作業を強いられたが、今はネット検索で大概の本はたちどころに探し当てることが可能となり非常に便利だ。あとは買うかどうか判断で、立ち読みなどが必要だがこれも図書館に出向くとかあるいは国会図書館のアーカイブスの整備に伴って改善が期待できる。とすれば骨董品のような価値のある本は相変わらずあり続けるだろう。藤澤桓夫の「大阪の話」なんかカバーも箱も今の書籍には及びもつかない質感を持っていて立体的なカバーでもあり、小説の内容は関係なく見ているだけで楽しい。こういったものは残るだろう。しかしそれ以外の普通の古本、まあ私が大好きなほんのことなんですが、これは一応値段はつけてますが、在庫はいくらでもあって瞬時に買うこともできますから、いわば巨大な図書館を我々一人一人が持っているのと同じです。欲しい時読みたい時に借りにいったらええわけで、多少の貸し出し手数料はかかるが、考えて見たら図書館でレンタルする場合は金はかからないように一見みえるが、其の実交通費はかかるし、行くまでに時間も要るし、その手間を考えたら買うのと大して変わらない。人気の小説など待ちの整理券番号が240番などということも起こる。何より古本の場合は一読したらもう用は基本的にはないから、売却して利益をだすこともできます。そこまで考えれば古本の値段は非常に安いものとなります。

だから今後は古本の値段はますます下がり続けるだろうし、そうであるがゆえに客を取り込む力も侮りがたいと考えています。ちゃんとした本を読んだ経験のある人なら「この素晴らしい本がこんなに安うで手に入るのか⁉️」は大層な魅力ですからね。