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古本屋日誌
2018-08-28 13:25:00
昨日はさくらももこが亡くなった知らせがあり、まだ若いのに、あれほどの才能がありながらと残念だ。とくに漫画エッセイの「ひとりずもう」なんかは繊細な思春期の心の揺れが描きこんであって楽しい作品だ。
向田邦子の時も山川方夫、瀬戸川猛資や谷岡ヤスジ、手塚治虫、畑中純、土田世紀、たかもちげんの時もそう思ったが、天才は手抜きをしないからのめり込み方も我々とは違う非常識なレベルに達してしまうのではないか、ゆえに身体を責め苛んで命を削ることになるのではないか。まあくだらない地上なんかにおらんとさっさと天界に戻って来なさいとの天の計らいなんだろうけれどできれば計らって欲しくはなかった。
以前小林まことが自身デビューした1980年ごろの青年誌(講談社)の連載体制を振り返って「休載する発想が作者にも編集者にもなく、毎週締め切り前は3日くらいは完徹で、息抜きは手洗いに行って小窓から外の風景を眺める一瞬くらいしかなかった。そのため筆を折って故郷に帰ってしまったマンガ家や自殺してしまった同僚もいて、今でもその当時の編集長とかにはいい思いはない」という。こばは幸い恵まれた体力と健康を持ち合わせていたので今に至るまで素晴らしい作品を描いてくれているが、ひょっとガラスの身体だったら我々は長谷川伸のシリーズとかを拝むことはできなかったんだろうなあとか考えると、このところは雑誌の連載のサイクルも随分余裕があり、しばらく休載したり、隔週連載もありで、よくなった。このように周りのものが作家の手綱緩めてペース配分を決めてやらないといけない。